第481回(2020年5月期) 月間新人漫画賞 発表
キャラを制するものはマンガを制す!
佳作〈15万円〉+TOP賞〈15万円〉
先生とわたしは相思相愛!? 主人公のとびきりのエモさにしびれた―。
『わたしの神聖アイドルさん』
系山囧(けいやまけい)
(埼玉都 22歳)48P
担当者メッセージ
キャラクターの気持ちの流れが、非常によく描けていました。エモい! と思わせるシーンづくりも素晴らしいです。少し少女漫画寄りなので、よりたくさんの人を満足させられるものにできればさらに飛躍すると思います!
奨励賞〈10万円〉
キャラの思い切りの良さが群を抜いた!
『寝死』
高橋恭平
(兵庫県 33歳)37P
担当者メッセージ
キャラがみんな生き生きしている。作者が楽しみながらノッて描いてるのが伝わってきて、読んでるこっちも楽しくなりました。
奨励賞〈10万円〉
新人類と旧人類のボーイミーツガール!? 丁寧なキャラ描写が光った!
『旧世界漫遊記』
かわのせいご
(福岡県 31歳)24P
担当者メッセージ
会話の描写がとても丁寧で、キャラの気持ちが伝わる優しい読み味は魅力だが、ファンタジーならではの驚きも欲しかった。
期待賞〈3万円〉
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『ON THE BLUE』
上中翔太
大阪府 23歳 23P
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『SURECHIGAI~フィシー&ノポロ~』
ケケ杏
千葉県 28歳 47P
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『根島兄妹は朝から元気』
播磨みなみ
大阪府 25歳 8P
総評
編集部員・Y本
様々なジャンルの意欲的な作品が多かったです。その中で賞を獲得できた作品はキャラの掘り込みが深かったと思います。なぜ主人公をそのキャラにしたのか。どんなポリシーやトラウマや悩みをもっているのか。そこに一般論を超えた主人公なりの深みや独自性があれば、読者は興味を持って主人公の行動や思考を追体験し、共感以上の感情を受け取ることができます。キャラにどこまで付き合って掘り下げたか、で差がつくと思います。
編集部員・T安
今月は、面白さが読んですぐわかる作品が受賞作に多かった印象です。 読み切りは、全ての読者が初見です。だからこそ、始めの数ページで「この主人公のココが面白い!」「この漫画のこのネタを見てほしい!」という、あなた自身の推しポイントを表現してみてください。「最後まで読めばわかるのに」という言い訳は通用しない世界です。まずは、熱量とアイデアをもって、始めの描き出しを練ってみてください!