冬のTOPを獲ったのは、少女の激情を描き切ったこの作品だ!
佳作〈15万円〉+TOP賞〈15万円〉
『魔法少女シェリーちゃん』
三浦みう
43P 神奈川県 25歳
担当者メッセージ
「可愛さ」と「恐ろしさ」、「キラキラ」と「ドロドロ」。真逆のものを一つの作品に収められるのが三浦さんのマンガの魅力。前作と比べ今作はレベルがグッと上がりました。掲載目指しましょう!
奨励賞〈10万円〉
『海がーる’S』
芳山拓未
愛知県 21歳 50P
担当者メッセージ
進路に悩む女子高生を情感たっぷりに描いた姿にホレた。課題はまずは画力。
頭に浮かんだシーンを100%表現できるように頑張ってください!
奨励賞
『僕たちの目標』
工藤浩晃
埼玉県 25歳 37P
担当者メッセージ
「目標を見つけられない高校生の葛藤が、爽やかに解決されていて良かった。
今後は読者の心を動かす「見せ場」を作る意識を!
奨励賞
『泣いた赤鬼』
横島日記
香川県 30歳 33P
担当者メッセージ
人を表情豊かに描けている。街に住む鬼の子という設定と問題提起も面白いが、
話を広げようとして、収拾をつかなくしてしまっている。
奨励賞
『蹴りブチ込み彦』
蝉太郎
東京都 25歳 45P
担当者メッセージ
セリフのキレ良し、ネームのテンポ良しで構成のセンスと頭の良さを感じた。
画力不足と絵がどんどん雑になっていく大味さが今後の課題。
期待賞〈3万円〉
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『アリカ症候群』
新田紘平
東京都 29歳 30P
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『壁ドン先輩』
ころねり
静岡県 25歳 17P
総評
らだ
今月は暗い作品が多かった。作品が暗いこと自体はなんら問題でないが、何かひとつ「驚き」があってほしい。レクターのような記憶に残る殺人鬼が出てくるとか、『ミュージアム』のように殺し方にアイディアがあるとか、読者の驚くモノがあってほしい。「読者の驚き」≒「作品のおもしろさ」である。明るい作品のほうが好きですが、暗くても何度も驚かせてくれるならありです。
T見
恋愛やアクションといった「題材」を選ぶのもさることながら、どんな「感情」を描くかということも、とても重要かと思います。TOP賞獲得作は、そこが他よりも飛び抜けていました。描きたいこと=読者に伝えたいことを事前にじっくりと煮詰めておくと、読者への訴求力が違ってくるはずです。