GREEN BLOOD

作品紹介

GREEN BLOOD

19世紀半ば、世界最悪のスラム街といわれたニューヨーク・ファイブポインツ地区。アイルランドギャングが支配する堕落しきった街で生まれ育った2人の男がいた。
ギャングの暗殺者とギャングに憎悪を抱く少年。決して交わることのない2人が手を取り合い、明日すら見えない世界を生き抜く!!
柿崎正澄熱筆の19世紀新大陸浪漫活劇!!

著者紹介

柿崎正澄かきざきまさすみ

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登場人物

ブラッド・バーンズ
アイルランド移民の子供。母親は亡くなっていて、父親は行方不明。唯一の家族である弟を養うため、ギャングの殺し屋をしている。武器のガンソードと黒づくめの衣装が特徴で、完璧な仕事ぶりから「死神」と呼ばれている。ギャングを嫌う弟には、自分の仕事を隠している。
ルーク・バーンズ
波止場で船荷の積み下ろしの仕事をしている。日の出から日の入りまで働いて日給は50セントほど。現在の価値で2000円ほど。一本気な性格で、街を堕落させたギャングを心底嫌っている。兄がギャングの殺し屋をしていることを知らない。職探しをしていると思っている。
ジーン・マクドウェル
アイリッシュギャング「グレイブ・ディガー」の創設者で、現在もボスとしてトップに君臨している。スラム街で幼い弟をおぶっていたブラッドを見つけ、殺し屋として育てた。殺し屋・死神の素顔を知る数少ない人物。部下からの信頼は厚い。
キップ・マクドウェル
「グレイブ・ディガー」のボスの息子。売春宿の取り立てが主な仕事。ボスである父親がブラッドを信頼し、難関な仕事を任せることに嫉妬している。陰湿な性格でずる賢い男。最近、ブラッドに弟がいることを知った。
エマ
住み込みの売春宿で働く娼婦。銃や服などブラッドの仕事道具を預かっている。ブラッドには殺し屋を辞めることを勧めている。後輩の娼婦がキップに半殺しされた報復として、キップを拳銃で撃った。
JJ
ルークの友達。ルークと同じ波止場で働いている。ギャングになれば金を稼げると思っていて、日頃からルークにギャングになりたいと言っている。
父親
ブラッドとルークの父親。行方不明でブラッドが私立探偵を使って捜している。ブラッドの持っている懐中時計のフタに若い頃に父親とジーンの写真が貼られている。