辺境の老騎士バルド・ローエンは旅に出た。 愛する者の為、美味しい物の為、そして死にゆく為に。 だが彼は知らない。 それがのちの世に語り継がれる 大冒険の始まりになろうとは──。
バルド・ローエン
ばるど・ろーえん
辺境の小領主テルシア家に仕えた老騎士。またの名を「人民の騎士」。辺境で最強を謳われたが、引退して悠々自適の旅に出る‥‥。
アイドラ姫
あいどらひめ
バルドを慕っていたテルシア家の姫。大領主コエンデラ家に嫁ぐが、1年で返される。息子のジュールランの行く末をバルドに託す。