江戸から東京に変わり四十数年、時は明治。 街路灯で夜の闇は照らせても心の闇までは照らせない。 売れない歌人・石川啄木と 彼の成功を信じる言語学者・金田一京助が謎の解決に立ち上がる。 情けに寄り添い、謎を解決していく明治東京探偵録。
『高塔奇譚』で第3回創元推理短編賞を受賞。 同作は『啄木鳥探偵處』(東京創元社刊)の1話目として収録されている。
本作が初めての連載。小食だけど甘い物は別。