バウンスアウト

作品紹介

バウンスアウト

東京、六本木。すべての欲望が溢れ、乱れ、踊るこの街に、ひとりの不良少年が降り立った。そこで目撃するのは、これまでにない大きな地殻変動。利権を非顕在化し、暴排条例のため地下に潜った“不良”たち。暴力とカネという地下水脈は、警察の目が届かないところで激流となり、少年は否応なく飲み込まれていく──。新しいタイプのアウトローが蠢く現在の“ロッポンギ”を『破道の門』で現代ヤクザ社会を活写した漫画家と新進気鋭の六本木“アウトロー原作者”が抉る!! 堂々のネオ・クライム・アクション!!

著者紹介

西条隆男（原作）さいじょうたかお

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東元俊也（漫画）ひがしもととしや

北海道出身の漫画家。『破道の門』全10巻。

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登場人物

大和壮兵
主人公。バウンサー会社「バックドロップ」新入社員。十代の頃は木嶋以外とは誰ともつるまず一人で喧嘩をしてきた一匹狼。路上でのタイマンは無敗。喧嘩の際にボディスラムやブレーンバスターを繰り出すメチャクチャに喧嘩をして都内で一躍有名に。格闘技にも優れているがバックドロップの面々とスパーをして、上には上がいる事に気付く。過去に彼女をリンチ殺人されたトラウマがある。そのためそれからは、どんな怪我を負っても狙った相手を仕留めにいくようになり、戦艦と陰で呼ばれるようになった。いったん、怒ると誰も止められない直情型。得意技の掌底とタックルは実質、防御不可能とされており、それは速水、アンディも認める程。
超野豪
浜地会氷川一家遼東連合超野興業　組長。
バウンサー会社　バックドロップ　会長。
下町出身。暴走族『恵威寿』総長時代から都内では少年ヤクザとして恐れられていたが、自らのことを極道ではなく”不良”と名乗り、渡世をわたっていく。複数の会社を経営している現代ヤクザだが、自らもバウンサーとして立つこともある。大和を若き日の自分と重ねてみる事がある。
木嶋
AV事務所「スターウッズ」代表取締役社長。元暴走族総長。大和の幼馴染であり、兄弟分。超野にヤクザになれと誘われたが、断り、その人脈と才覚が豊富なのでまずはモテるという自分の特技を活かし、女性で商売をしようとする。そこでAV事務所を立ち上げた。
柊本玲二
浜地会氷川一家遼東連合超野興業若頭。
超野興業を仕切る経済ヤクザだが、イケイケでもある。超野にヤクザとしての忠誠を誓っている。
アンディ
元ニューヨークのクラブのバウンサー。パワーは大和より上。速水同様、クラブのバウンサーだけでなく、要人警護も請け負う。日本語が流暢で刺青は『臍下丹田』となっている。木嶋の元からの知り合い。
速水
実際にヤクザの賭け事として行われている地下格闘大会で一度も負けていない。残虐な攻撃をする武術の達人。ヤクザ相手でも引かない。バックドロップ指導員。クラブだけでなく依頼されれば、ヤクザの親分、闇社会の大物、芸能人まで幅広くボディガードを務める。ただ、裏社会などの知識がなく、アンディに教えてもらっている。
”刃羅門”のクリス
アウトロー集団”刃羅門”の男。ミホを連れと呼ぶが、その関係性は不明。クラブでのセキュリティ仕事の最中、大和と一触即発になる。芸能関係に進出しようとしていると見られるが、刃羅門含め、その実態は謎に包まれている。
ミホ
大和とクラブで出会った美少女。脱法ハーブをやっている疑いもあり、ラリっているところを助けられた。キャバ嬢をやりながらグラビアをやっているという。芸能人になりたいという夢を持つ。大和を「壮兵」と呼ぶオンナ。
斉藤蓮司
浜地会氷川一家遼東連合若頭。
遼東連合を支える人物。ヤクザの論理は絶対であり桐野会長を守る。超野とは兄弟盃を交わしており兄貴分。
桐野真介
浜地会氷川一家遼東連合会長。
男気あふれるヤクザ。若き日の超野を助けた事があり、それ以来超野を秘かに後継者に、と思っている。まだ作中では姿を見せていない。